第3回 東京都空手道選手権大会直心杯
平成16(2004)年10月9日(土) 町田市サン町田旭町体育館
今大会より他道場に参加募集をし、東京城南坂本道場、増田道場、千葉小嶋道場、岡山中川道場、香川桑島道場の選手を迎えとても充実した大会となりました。ご協力いただきました各道場の皆様、また大型台風上陸という最悪とも言える悪天候の中お集まりいただいた関係者各位、お手伝いいただきましたスタッフの皆様にあらためまして御礼を申し上げます。ありがとうございました。 また来年もみなさまとともにレベル、内容、運営すべてにおきましてさらにより良くした大会が開催できるよう精進してゆきます。
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<大会結果>
優勝 | 準優勝 | 第3位 | 第4位 | |
一般の部 | 小川晃正(代田橋) | 藤沢賢一(町田) | 中村征仁(町田) | 宇田川克也(小嶋) |
壮年の部 | 恩藤義明(中川) | 竹内昭彦(坂本) | 川地信明(小嶋) | 大山秀之(小嶋) |
女子の部 | 増山愛理(坂本) | カトリーナ・スティーブンソン(桑島) | 竹山夏美(坂本) | 坂本真紀(代田橋) |
技能賞 | 八幡義一(坂本) | 敢闘賞 | 小笹和也(中川) |
<一般の部> 期待された三和道場若手クラスがことごとく敗退。それもあまり年齢・キャリアの差の無い他道場生とあって、意識の違いが試合に出たのだろうか、と反省せざるをえなかった。しかしながら上位常連クラスが安定した戦いぶりを見せてくれた。特に決勝に進出した小川晃正選手と藤沢賢一選手は動きも技の切れも良かったように見えた。前大会ベスト4進出をかけて闘った時には小川選手が下段で有効にせめていたにもかかわらず藤沢選手の得意のヒットアンドアウェイで逃げ切られてしまった。その経験からか、小川選手は果敢に本戦勝負をしかけ藤沢選手を逃がすことなく下段で攻め抜きチャンピオンとなった。全体としては岡山中川道場の若手の芯の強さが印象に残った。**写真:決勝戦 藤沢賢一(左)V.S.小川晃正(右)
<壮年の部> 竹内選手が切れのある突きと下段で試合前半を積極的に展開させ、特に下段は有効に思えたが、後半からの恩藤選手のプレッシャーをかけながら突きと膝で盛り返す粘り強さに勝負は延長戦に持ち込まれた。延長は両者ともゆずらず、特に恩藤選手はとにかく攻撃し続けることで相手の組手をさせないものがあったようだ。試合は体重判定となり、恩藤選手の粘り勝ちとなった。壮年部の中でも勝ち進んだこの2選手が特に大きいわけでも、特に空手歴が長いわけでもない。傍から見て僅差を制して勝ちあがっているように見える、そこには実際には何か大きな差があると思う。そこを埋められる人が次の勝利を手にできるのではないだろうか。**写真:決勝戦 竹内昭彦(左)v.s.恩藤義明(右)
<女子の部> 前評判どうりの対戦となった決勝戦。8月の全国大会を観戦した時にも感じたのだが増山愛理選手はスロースターターなのだろうか試合を重ねるごとに動きがよくなり、初戦と決勝ではまるで別人のようだった。カトリーナ選手も長い手足を生かし苦しいところでも技有りをとって勝ちあがったが経験値に勝る増山選手には及ばなかったといえる。三和道場女子選手も健闘していたが、防具があるとはいえ、ただ打ち続ける、蹴り続けるだけでは勝てない(きかせる技、倒す技を身に付けなければならない)ということを学べたとすれば、良い経験だったと思う。**写真:決勝戦 カトリーナ・スティーブンソン(左)v.s.増山愛理(右)
<技能賞> 八幡義一選手(東京城南坂本道場)
<敢闘賞> 小笹和也選手(岡山中川道場)
<演武>
代田橋道場女子部・型「観空」、試し割り 烏山・荻窪道場、永福町教室少年部・「突きの型」、試し割り
三和 純師範
型「征遠鎮」、四方割り、氷柱割り.