第4回 全ブラジル 階級別 空手道選手権大会
平成16(2004)年7月4日(日) サンパウロ
7月4日(日) ブラジル・サンパウロで行われました勢和会の階級別選手権大会に、三和純師範、桑島靖寛師範、選手として一般上級重量級に松本薫樹弐段(香川桑島)、榎木勇人初段(城西三和)、一般上級軽量級に尾上仁郎弐段(香川桑島)、女子上級に今井萠美弐段(城西三和)が参加しました。
同じフルコンタクトの空手といいながらも、瞬間の掛け、倒れた相手へのボディへの直接打撃を有効とすることなどのルールの差以上に、環境の違いが私たち日本チームを大きくとまどわせました。国内ですら、アウェーの厳しさは感じるものですが、今回はよりいっそうそのことを体感いたしました。また24時間かけての移動、昼夜逆転した時間、食事の違いなどにコンディショニングが整わないのも事実でありました。
しかし、どんな環境に置かれても崩れない組手を作り上げていかなければならない、という三和師範のお言葉を体現できてこそ、真に強い組手=人間であると思い、今後とも精進していきたいと思いました。
少年や女子新人の部、壮年の部なども開催された大きな大会でしたが、結果を記録できたのは上級のみです。すみません。
最後になりましたが、ご多忙な中、たいへんよくしてくださったアデミール師範、奥様のソニアさん、カレンさん、アキヨシくんをはじめ勢和会の道場にかかわるすべての方々に厚くお礼申し上げます。<BR>
今大会に参加できたことは私たちにとってたいへん貴重な経験となりました。チャンスを与えてくださった三和師範、桑島師範、本当にありがとうございました。 押忍!
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<大会結果>
重量級 | |
優勝 | Ricardo Granado |
準優勝 | Emerson Masella |
第3位 | Alessandro Benacci da Silva |
第4位 | Enrico Magalhaes |
軽量級 | |
優勝 | Marcos Eduardo L.Goulart |
準優勝 | Jose Nilton A.da Silva |
第3位 | 尾上 仁郎 |
第4位 | Vagner da Silve Melo |
女子 | |
>優勝 | 今井 萠美 |
準優勝 | Denise Rodrigues Sena |
第3位 | Glauciane Silve Barbosa |
第4位 |
<軽量級> 準決勝 尾上選手対マルセイユ選手 勢和会の選手の全体の傾向として単発が非常に強かったと思います。技があらい選手が多い中、マルセイユ選手は的確な
強いミドルが有効だったようです。しかしながら敵地にての尾上選手のがんばりは大健闘
だったといえると思います
<重量級> 1回戦 榎木選手対エメルソン選手 会場が日本対ブラジルムードで最もヒートアップした試 合でした。それゆえに榎木選手はやりにくかったことと 思います。首相撲から崩されて、倒れた(倒れかかった?)ところ を下から膝で蹴り上げられ、技有りをとられました。
極真 の試合になれている今井は瞬間「反則では?」と思い ましたが、どちらにしろ試合内容でも相手が勝っていた と思います。いつもの道場での榎木選手らしさが早く試合場で出
せ るようになってほしいなぁ、と期待しています。
<軽量級>1回戦 軽量級 1回戦 松本選手対アレッサンドロ選手 頭ひとつ大きい長身のアレッサンドロ選手の掛けての膝蹴りに苦戦。また移動後の調子もいちばんつらそうで、常日頃のスピードと手数の組手を発揮することができなかったようでした。最終延長まで粘りましたが、残念ながら判定負けしました。
<女子の部>女子の部 決勝 今井対デニス選手 4人出場するはずが、初戦の相手が欠場してしまい、決勝のみを戦うことになりました。相手の方も色帯で、正直言いますと「優勝」という言葉を少し照れくさく感じてしまいます。ただ、試合におもむくまでの自分の稽古して
きたプロセスや、試合場で感じた怖さ、緊張、負けたくない気持ちは「本物」だと思っているので、今回のこともひとつの経験として大切にしたいと思っております。これ で選手はやめるぞー!と決めていたのですが、なんだ かやめられない勢いが残ってしまいました。またチャ
ン スがあれば(年甲斐も無く)チャレンジしたいな、と思っ ています。あ、私だけマイコメント・・・卑怯ですね(汗)。
<セコンド>今大会では写真のように三和師範がセコンドについてくださり、とても心強かったです。(空手人生初めての経験!!うれしかったぁ~。)今井はアップも三和師範にお世話になりました。ホテルの近くを走ってみると異常に息があがる。吐き気がする。もどって師範にミットで息上げを手伝っていただいたのですが、これが「あぁ、今日はもうダメです・・・」
としか表現できないほど最悪の動き。それでも「大丈夫だ。いつもと変わらないぞ」と言ってく
ださる師範。(ぜーーーーったいそんなことないのです。まじで。)しかし、それだけぜぃはぁしたおかげさまで、会場についたらなんだか妙に落ち着いていられたのは不思議でした。試合も普通にできたし。やはり師範はすばらしい軍師なのだと実感いたしました。押忍!
<演武>
アデミール師範の見事な演武が披露されました。
<お礼>
岩田氏(桑島道場、後列左から2番目)には遠征中、たいへんお世話に
なりました。
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