第2回 東京都空手道選手権大会直心杯
平成15(2003)年9月6日(土) 町田市サン町田旭体育館
第2回目を迎えた直心杯。一般上級、一般中級、壮年、女子と4階級総勢81名がエントリーしもてる力を尽くして戦い抜きました。
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米本順参段の開会太鼓、吾孫子功二弐段の演武(型「十八」、ブロック割り)で開会式が始まりました。 一般上級はベスト8、それ以外の各階級はベスト4まで開会式前の予選によって絞り込まれました。多くの選手たちが開会式前に涙を飲んだわけですが、本戦に残れなかった選手も大健闘を見せていました。また次の機会を目指して精進してほしいと思います。
<女子の部> 決勝戦 秋葉祐美(板橋)v.s.坂本真紀(代田橋 前評判どうり、淑徳巣鴨高校時代から全日本レベルの試合経験の豊富な秋葉祐美(板橋)が勝ち上がりました。 このところ体調不良を訴えていた秋葉選手ですが小さな体に闘志をみなぎらせ栄冠を手にしたところは尊敬に値します。 坂本選手の動きもよかったのですが、気持ちで少し負けていたよう。 他選手は勝った秋葉選手と経験以外に何の差があるのか考えて、彼女に追いつき、追い越していってほしいと思います。 勝利者から学ぶことはたくさんあります。 ※女子のみ決勝の写真がありませんでした。 写真は準決勝、秋葉v.s.乕尾あい(幡ヶ谷)
<壮年の部> 決勝戦 イヤクボ・アリ(代田橋)v.s.花田明久(狛江)
圧倒的なパワーで勝ち上がったイヤクボ・アリ選手(代田橋)と試合出場3回すべて結勝進出という実績の花田明久選手(狛江)の戦いは試合巧者な花田選手に軍配が上がりました。
<一般中級の部> 決勝戦 森脇琢也(町田)v.s.木許清継(代田橋)
春の試合の中級クラスの覇者であり、実力も認められる吉野真貴選手(町田)を勢いで破り結勝まできた森脇琢也選手(町田)、過去何度も新人戦の上位クラスに入賞している木許清継選手(代田橋)の戦い。
長い手足を十分に生かした森脇選手の攻撃力に始終押される形になってしまった木許選手。
夏の特別トレーニングでは自分の体を生かしきれない、やさしさが気弱さとなって出ている男の子に思えましたが、この夏で森脇選手は一回りもふた回りも大きく成長したようです
<一般上級の部>
準決勝 第一試合 山本高弘(幡ヶ谷)v.s.藤沢賢一(町田)
それぞれの思い、意地がぶつかりあった試合。
藤沢選手は準々決勝で対戦した小川晃正選手(代田橋)と最終延長までもつれこみその間に下段により蓄積したダメージはかなりのものと思われましたが、相手のイヤなポイントをつく勝負強さで粘りを見せました。
しかし心身ともに底力に勝る山本選手が正攻法ながらじわじわと押し返し決勝に駒を進めました。
<一般上級の部> 準決勝 第二試合 山崎貴範(町田)v.s.中村征仁(町田)
過去にわたり幾度も山崎貴範選手の前にたちはだかった中村征仁選手という大きな壁。
今大会でついに山崎選手がその壁を乗り越え、決勝に進出、また全日本大会の切符を手にしました。
この試合での奮闘が認められ、山崎選手は「敢闘賞」に選ばれました。
<一般上級の部> 決勝戦 山本高弘v.s.山崎貴範
お互いに真正面からぶつかりあう戦いとなりました。両者ともに接近した間合いから力強い突きの連打を相手に打つ、打ち返すの繰り返しで、どちらも一歩も譲らず白熱した試合展開に会場の誰もが、どちらの選手にも惜しみない声援を送りました。
右の下段回し蹴りで僅差の戦いにケリをつけた山本選手が栄冠を手にしました。
<入賞者>
<女子の部> 優勝 秋葉祐美(板橋) 準優勝 坂本真紀(代田橋) 第3位 阿部清香(板橋) 第4位 乕尾あい(幡ヶ谷)
<壮年の部> 優勝 花田明久(狛江) 準優勝 イヤクボ・アリ(代田橋) 第3位 白鳥匡器(代田橋) 第4位 土方敏明(橋本)
<一般中級の部> 優勝 森脇琢也(町田) 準優勝 木許清継(代田橋) 第3位 石川大介(法政) 第4位 阿部昌伸(狛江)
<一般上級の部> 優勝 山本高弘(幡ヶ谷) 準優勝 山崎貴範(町田) 第3位 藤沢賢一(町田) 第4位 中村征仁(町田)
●敢闘賞● 山崎貴範(町田)
●技能賞● 小川晃正(代田橋)
<演武> 今大会では、代田橋、町田少年部による基本、移動、約束組手、型「平安Ⅴ」、試し割りの演武と、三和師範による型「五十四歩」、板割り、バット折りが披露されました。
三和師範の板、バットの試し割りは重厚な雰囲気と一閃するスピードで場内を酔わせました。